ペリアクチンという薬
鼻水を止める薬(抗ヒスタミン剤)ですが内服すると鼻水の粘性が増して鼻づまりがひどくなることがあり、喘息の症状も悪化させます。脳への作用も目立ち眠気が目立ったり、けいれんを誘発したり、認知機能の低下を起こすことがあり、
厚生労働省から注意喚起(P6~7)されています。当院では処方していませんが一部の医療機関ではまだ使用されています。ご注意下さい。
ペリアクチンと同様の副作用のある薬
テルギンG、ポララミン、タベジールなど
ホクナリンテープについて
(ツロブテロールテープ)
ホクナリンテープは「咳止めのテープ」ではありません。風邪の咳には効果がなく使用してはいけません。気管支炎と診断されて処方されている場合がありますが気管支炎の診断自体があいまいなことが多く気管支炎への効果もはっきりしていません。動悸や手の震え等の副作用もあり安易に使用する薬ではありません。
喘息のお子さんには使用することがありますが
長期間使用する薬ではありません。喘息は気管支で火事(炎症)が起こっている状態とイメージして下さい。ホクナリンやメプチンなどの気管支拡張剤に火事
(炎症)を消す作用はなく安易に使用すると火事(炎症)に気付きにくくなる恐れがあり消火が遅れ喘息が治りにくくなるかもしれません。(小児気管支喘息ガイドラインにも記載されています。)この貼り薬は医師の誤用も多く患者さんが「咳止めの薬」と誤認されていることが多々あり過剰使用が問題になっています。
下記を参照下さい。
カゼはほとんどがウイルス感染症です。発熱を伴っていても「カゼ」であれば抗生剤は必要ありません。抗生剤はウイルスには無効です。抗生剤を内服してもカゼに効果はなく耐性菌を増やしたり子どもの肥満、喘息などの発症に関連したり低カルニチン血症などの副作用のリスクも伴い子どもに害になるだけです。医療機関がカゼの患者さんにできることは「治療」ではなくカゼに伴う「リスクの管理」です。下記を参照下さい
解熱剤について
コデインという薬
「コデイン」成分を含む医薬品の小児への処方の制限が
厚労省で検討されることになりました。まれに
重篤な呼吸抑制の副作用が生じる恐れがあるためです。当院では以前から処方はしていませんが咳止めとして頻回に処方されている医療機関があるようです。小さいお子さんに処方された場合は内服しないようご注意下さい。
薬の効果に疑問のある方はご相談下さい。